「食の風」に見る泡盛と沖縄の農業

鉄瓶・錆び鉄

2010年11月06日 14:12

私の店は「食の風」の会員です。この本の趣旨に賛同するからです。
沖縄の健康や、県産野菜の現状や、様々な場面で提供される料理等々
また、泡盛の現状に危機感を抱くものとして、この本は読みごたえのある本です。

先日この会の主催する泡盛のブレンドの会合に定休日も有り参加しました。
その席で「奄美の黒糖焼酎の原料である黒糖は、
ほぼ沖縄産の黒糖で賄われている事を知り、大変皮肉に思いました。
奄美特産の酒が、原料は沖縄で。沖縄特産の酒の原料が外国産(タイ)と云う事です。
度々このブログでも取り上げますが、
日本酒は100%日本の米です。それも清酒用の米を開発し、改良し更に麹菌も
常に改良・研究しています。
泡盛も最近、少しずつ県産米の利用や、黒麹菌の開発がされていますが
身近に迫った税金の保護が無くなる頃までに、
業界挙げての更なる努力が必要と感じています。

(写真が上手くアップできませんでした)

当店にいらした、県外からの移住農家や県内の研究熱心な農家の方々は
農協に頼らず、自らその販路を様々な消費者に直接販売しているのです。
本土の有名レストランや和食店・料亭・琉球料理店等々にです。
中には宮内庁御用達もあると聞いています。

沖縄には昔から伝わる伝統的な野菜が多くあります。
でもその多くは、流通量が少ない事であまり知られていません。
最近の新報の記事に有るように沖縄の農業にもっと価値を付ける事に
私達飲食業を営む者たちも微力ながらお手伝いできたらと
ますます強く感じるこの頃です。

沖縄県知事が宮崎県知事にの様に特産品をPRした事が何度あるのでしょうか?
今やメジャーとなった「ゴーヤー」の轍を踏まない様に、
食べたければ沖縄に来て下さい。・・・
その種は決して県外に出しませんから・・・・

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