沖縄ー東海レース終了
二回目となる「沖縄ー東海ヨットレース」は参加14艇中9艇の完走により終了しました。
あいにくと5艇のリタイアが出ました。うち一隻は伊江水道で座礁
(この海峡は十分気をつけるべき海峡です。自分も未熟な折、座礁した経験があります。
その話はいずれ・・・)
奄美大島古仁屋港にリタイア。船上より落水者を出してしまった為鹿児島港に入りリタイア。
(保安庁に救助されたが死亡)
舵の故障で四国沖でリタイア。艤装トラブルでリタイアと成ってしまいました。
沖縄からの参加艇「サシバ」は5月4日12時10分フィニッシュし総合成績6位でした。
これまでに数多くの沖縄から本土へのヨットレースが開催されましたが、落水による死亡事故は2例目です。あのアメリカスカップの日本艇の艇長であった難波誠氏と今回の高橋氏です。
細かい事情はともかく、洋上では全てが自己責任であり、
各艇での自己完結的な対応が全てです。
その為に事前に十分な準備と艇はもちろんの事、安全対策や訓練が必要なのです。
今回のレースに参加された艇とそのクルーの方々は皆さんベテランで、
長距離の航海経験者ばかりです。
しかし海の上は何が起こるかわかりません。
私も自分の艇に友人や知人やクルーを乗せて例え短いクルージンぐでも、
全ての命を預かっている事を自覚し、船の整備や運行をしてきたつもりです。
この東海レースでは衛星電話や自動位置送信装置や、
航海補助機器のために様々なIT機器が搭載されていますが、
安全だけはいかなる機器を装備しても、自らの行動に掛っているのです。
海とはそのような事を学ばせてくれるところです。
私も長くヨット教室でヨットを教えてきましたが、
海の楽しさと、そこにある危機を教えてきたつもりです。
亡くなられた高橋様のご冥福を祈ります。
追伸
レースに参加中で落水事故が起きた時、付近を帆走していた3隻のヨットは
直ちに救助捜索のためレースを中断し現場海域に向かい捜索に加わりました。
保安庁のヘリで救助が確認されたので、その時点でレースに復帰。
「サシバ」はこのために6時間余のレース中断をした為、事に要した時間を
所要時間から救済をされています。
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