シリヤーのから揚げ=脱皮直後の伊勢海老

鉄瓶・錆び鉄

2012年02月10日 12:32

当店ではかなり前から提供していますが、その日に手に入るか否かがあり
女将の書く「本日のお品書き」に登場します。
甲殻類はその殆どが成長に合わせて脱皮して体を大きくしていきます。
エビも例外ではありません、養殖されている蟹は成長がほぼ同時期なので
飼育されている多数の蟹は一斉に時期を同じくして脱皮します。
この脱皮した蟹が洋食では「ソフトクラブシェル」として様々な料理に登場します
しかし、天然の伊勢海老等は漁をして初めて見つけることができる食材です。
この様なことから市場に上がることも少なく、以前は流通に馴染まない事から
漁師の胃袋に入っていたようです。
このエビの事を沖縄では「シリヤー」と呼んでいます。
全国のエビ漁でも同様なようです。伊勢ではこれを「やいこ」と呼んでいるようです。
このシリヤーは殻がまだ柔らかくテニスボールのようにフニャフニャとしています。
エビに持つ全ての味を堪能していただくために当店ではから揚げにさせていただいてます。
殻ごとバリバリと伊勢海老を食することができるのは実に豪快で美味です。
あらかじめ予約で手に入る食材ではないので、巡り逢えたら貴方は
クエブーです。お代は時価です。

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