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2013年04月23日

私は猫です名前は「たま」最終章

私は猫です名前は「たま」
主人に拾われてもう18年にも成ります
私は猫です名前は「たま」最終章
      腎機能低下のため栄養注射を受ける私です

 とうとう義兄弟は居なくなり私と義母のマヤピーの二人だけに成りました
長年住んでいた遊び場のある一軒家が都市開発のため立ち退きに成り、主人達は私達
猫の飼える所を探すために奔走した結果、若狭のアパートの元家主が住んでいたワンフロアー
を借りる事が出来ました、一緒に住んでいた主人の義理の妹もその中の一部屋に住みました
其処は今まで経験をした事がない街の中にあり、私と義母は暫くその環境に馴染めず
まるで締め切られた檻の中に居るような気がしていました。
少しのスキを見て部屋の外に出るとそこは原っぱも無く冷たい階段があり
嗅ぎ慣れない匂いと、騒音が恐怖でした。
安心できる所は部屋の中と小さなベランダだけです
以前は広い自然の中で用足しが出来たのに今は人工的な砂場が用意されているだけです
義母はもとも、とおおらかな性格ではなく、何時も周りを気にする小心猫でした
暫くすると私達もこの環境に慣れ、玄関から出て階段を下り見回りコースが確立するようになり
主人に外に出たいと猫撫で声をするとドアーを開けてくれます。
何時かえって来ても良いように少しドアーを開けて置いてくれます。
 
 ある日、何時ものように外に出て見回りコースを巡回している時、
犬に吠えられパニックになり道路を超えて塀を超えて駐車場にあった車の下まで来てしまい
帰る道を見失ってしまいました
何時までたっても帰らない私の事を心配した主人は、深夜にもかかわらず私の名前を呼び、
そこらじゅうを探しまわっていた時、一筋道にある駐車場の車の下でじっとしていた
私は近くに来た主人の声に応え「此処に居ます」と返事をしましたが、足がすくんで動けません
私の呼ぶ声に気付いた主人が懐中電灯に照らされた車の下の私を救ってくれた事があります。
そんなこんなで暫く平穏な時期をここで過ごし、
主人の義妹の結婚を機に三度目の引越をする事になったのです。
この頃には主人達は店を久米から久茂地に移転し大変な頃だったようです。
今度は大きなアパートの2階の一部屋でした。私達も同居が出来るチョットおしゃれな所です
荷物を先に移し後片づけをし最後に私達と主人達とで移りました。
再び大きな環境の変化に義母も私も、まいってしまいました。
新しい部屋で見つけたクローゼットの奥に潜み、暫く五感を働かせ
この状況の把握に努めていました。
どうやら家具等が決められた位置に収まり静かに成りやっと恐る恐るリビングに出ると
いっぺんに空腹を覚え食事をした事を覚えています。
相変わらず主人達の日常は夜遅くの帰宅でしたが、
私達にとっては誰にも邪魔されない至福の時間でした。
私は猫です名前は「たま」最終章
若かったころは庭先から鳩を捕えて主人達の帰宅前に義兄弟達と部屋の中で
ビックパーティーを開いたり、野ネズミを持ち込み皆で追っかけっこをしたり、
時には蛇も部屋に入れて遊んだ事もありましたが此処ではもうその様な野蛮な事は
出来なくなってしまいました。平穏な毎日が決められたリズムで過ぎ去っていき、
私も義母も年々年を取っていきます。
義母はもう21歳、私も18歳その年の暮れになる頃から義母はいわゆるボケが始まり、
突然異様な鳴き声を上げたり、変な動きをしたり吐いたりする様に成り、
だんだん痩せてきました。獣医にビタミン注射をしてもらったりもしました。
私は猫です名前は「たま」最終章
年が明けて暫くすると時々失禁もするようになり主人は義母におしめをするようになり
日長暖房用ヒーターの前で寝るようになりましたが私も寒がりなので隣に寝たものです。
主人の日課に義母のおしめの交換が日に2回加わるようになりました。
私は猫です名前は「たま」最終章
私も腎臓の機能が低下し週1回栄養注射と毎日薬を飲むようになり義母を
老老介護する様な状態になっていたのです
2月のある日何時ものように遅く主人達が帰宅すると
義母と私は遅い夜食をほんの少し食べ温かいベットに入りました。
私は猫です名前は「たま」最終章
主人達も寝室に入り寝ようとすると、急に義母はヨロヨロと起きだし主人達の寝室に入り
ベット際で「一緒に寝たい」と泣いたのです。
奥さまは義母を抱き上げ布団の中に入れました。今の今までベットの上で寝た事はあっても
布団の中に入る事をあれだけ嫌がっていた義母は素直に横たわり朝まで寝ていました。
それは永眠でした。平成23年2月11日21歳の大往生でした
私は猫です名前は「たま」最終章
私はもう少し主人とともにここで生きていきます。
その時までよろしくお願いいたします。



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Posted by 鉄瓶・錆び鉄 at 15:37│Comments(0)私のTUBUYAKI
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