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2016年06月26日

沖縄家庭料理の話

昭和の初めごろの庶民の那覇の食事風景にこの様な事が書かれていました。

「暑い夏には食欲がなくなるので、にがな(ンジャナ)やふーちばー(よもぎ)を胃腸の薬(ムシグスイ)としてすり鉢でよくすって汁に少しの泡盛を入れ匂い消しとして使い、盃一杯ほどを飲む。
にがなの搾りかすはスーネー(白和え)にした。」


ままやでは「苦菜とそば茶のサラダ」がありますが、泡盛を匂い消しに使っていたとは・・・
子供にも飲ませたのかな?

「シンジムン(煎じもの)として豚の肝臓(チム)や牛肉を苦菜や島にんじん
と一緒に煎じたものを食する。」


これは自宅でも良く食べますが、義母の造るのが一番でした。

「アタビー(食用ガエル)を煎じることもあった。食用ガエルの煎じかすは、
油で炒めてカリカリにするとシェーグワー(エビ)のような食感がした」


久しぶりにアタビーと云う言葉に接した思いがします。

「食欲がない時、卵カチャーシー(卵かき混ぜご飯)をつくる。炊きたてのご飯の真ん中をくぼませて卵を落とし、豚脂(ウワーアンラ)と醤油を少し入れ、かき混ぜて食べる」

私も時々食する「卵かけご飯」ですが豚脂を入れる事は知りませんでした。

「子供に汗もが出来ると、ゴーヤーの葉っぱをもんだ物を入れて行水させた。
ゴーヤーは夏負けに良い薬なので、表面をすりおろしてその汁を飲ませる事もある。
山羊汁も暑さ対策の良い食事であった」


ゴヤーの汁は葉も含め実に夏用の食材ですネ!・・ままやでは山羊も有ります。

「内地米(ジーメー)に小豆(アカマーミ)や粟(マージン)入りのおかゆを食べた。
二日酔いにはフーチバージューシー(ヨモギ入り雑炊)がよい」


昔も今もサキジョーグーは居たようです。

「子供のおやつはタンナファクルー(黒砂糖入りの焼き菓子)やマチバグヮー
(松葉の形のかりんとう)」


玉那覇さんちのクルガーシがタンナファクルーの由来の様ですが、かりんとうは普通の
指の様な太さの物を食べていました

「ナーベーラー(へちま)はンブシー(具だくさんの汁)にしたり茹でたものを
味噌和えにしたりした。時には滋養を付けるために豚の赤肉と冬瓜を煮付けにしたりもする」


今が旬のメニューです。



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Posted by 鉄瓶・錆び鉄 at 14:58│Comments(0)「ままや」のメニュー
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