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2016年11月27日

史実に基づいた漂流の物語

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 昨年5月の再掲載です

久しぶりに長い休みが取れたのでそぞろ船の話の本を探しに県立図書館に行った。ついでに懐かしい琉球大学図書館にも行ってみた。
キャンパスの余りの変容に戸惑いながら図書館の一角にあった「城間船 中国漂流顛末」に目が止まった。
貸し出しが出来ない書籍なので出版社をメモして、良くいく古書店に探してもらった。数日して県外の同業者に有る事が解り早速取り寄せてもらい、その日の晩、パンとワインを飲みながら封を切った。
信じがたいほどの漂流記であった。
大筋を記すると・・・与那国より明治15年旧暦6月6日石垣に向けて出帆石垣を目前に嵐に会い、本島に向かうが刻々と変化する嵐の風に翻弄されついに暴風雨に会い、流されて中国浙江省に漂着、中国の援助を受けながら福州に到着。55日の滞在ののち沖縄に向かうが、再び嵐に奔走され台湾たどり着いたが、援助を受け再度福州に向けて出港又も嵐に会い福州の南泉州に着く、又も中国の援助の元福州までたどり着くのです。
その後明治16年10月27日乗っていた船とは別の船で無事帰っているのです。
その人の名前は「我那覇孫著」氏。更に特記すべきはこの漂流記は全て漢文(候文)で記されている事からこの方は相当に身分、教養も高かった方と想像できるのです。
ちなみにこの記録はそれから暫くに後昭和の初めに当事者の末裔が日記を見つけ、現代語に訳し出版されたんのが基本になっています。
詳しくは機会が有ったら記したいと思います。
史実に基づいた漂流の物語



図書館に行ったとき、更に興味を引く本が有り、今読んでいるところです。
曰く
「進貢船は琉球の船乗りが居なかったら琉球までたどり着かなっかった」・・・・
郭汝霖 著「重編使琉球録」の一節より・・・



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Posted by 鉄瓶・錆び鉄 at 15:22│Comments(0)ヨットと帆船と私
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